録音(録画)

シューベルト:フォルテピアノによる4手連弾作品全集

第1巻 エキゾティシズムと対位法

2CD(2019/4/7)ALM RECORDS 9192,9193

レコード芸術 特選盤

朝日新聞 for your Collection 推薦盤

音楽現代 推薦盤

ハイドンと18世紀を彩った鍵盤楽器たち

CD(2014/4/7) ALM RECORDS 9138

”朝日新聞 推薦盤” (2014.4.14)

~ 過渡期のクラビコード、チェンバロ、フォルテピアノ。発音原理の違いが演奏面だけでなく、作品にも影響を与えた点を説き明かす。詳細な解説に加え、同一曲を聴き比べ味わえるようにした労作 (諸石幸生)~

”レコード芸術 特選盤” (2014. 5月号)

~ いずれの曲も、充分に吟味された多様なアーティキュレーションを駆使した明快な語り口が快く、知情意のバランスが取れた秀演揃い。クラーク作のクラヴィコードの音色がすばらしい。山名自身による解説は古楽器のみならず、ピアノに関心のある方すべてにお勧めしたい読み物 (那須田務)~

”ショパン CD Pick Up” (2014年5月号)

~ カプリッチョ〈豚の・・・〉ではニュアンスに富んだ音色、馥郁とした優雅な響きを醸し出す。またソナタハ短調における山名の生み出す巧みな時の間の収縮は、豊かな情感を描出。安定した指さばきと的確で繊細なタッチが印象的である。ブックレットも読みごたえあり。いにしえの音楽の息遣いや音色の変化を楽しんでいただきたい。(道下京子)~

”音楽の友 今月の注目盤”(2014年5月号)

~ 一曲一曲が水を得た魚にも似て再現されており、聴き手のイマジネーションを刺激する。「カプリッチョ」ト長調で3つの楽器の魅力を比較できるのも楽しい。(諸石幸生)~ 

”音楽現代 推薦”(2014年6月号)

~音域による音色差が魅力のフォルテピアノ、揺らぎやずらしによる声部処理が身上のチェンバロ、細やかな子音づくりに長けたクラヴィコード。同じ曲の演奏を通して、それぞれの音色的操作、時間的操作、発音的操作が音楽に不可欠の「言葉遣い」として聴こえてくる。(澤谷夏樹)~

《内容紹介》

~ハイドンがチェンバロ、クラヴィコード時代からフォルテピアノへの移行期にあって、フォルテピアノの音楽的可能性や将来性を受け入れつつも、一方で我々日本人が椅子の上で畳に座るように座ってしまうことがあるように、フォルテピアノ上でクラヴィコードやチェンバロ的な発想の居場所を無意識のうちに探してしまう、ということがあったのではないでしょうか。その隠された音楽の姿を顕在化させてみようと言うのがこのCDのコンセプトです。~(ブックレットより)

【楽器ごとの聴き比べができる!】

●カプリッチョ ト長調 《豚の去勢にゃ8人がかり》 Hob.XVII/1

●ソナタ ハ短調 Hob.XVI/20

メディア掲載レビューほか

山名敏之が大作曲家ハイドンの魅力を、彼の愛した楽器を用いて敏感に再現したアルバム。同じ曲をフォルテ・ピアノ、チェンバロ、クラヴィコードで演奏しわけた「カプリッチョ ト長調」を挟んで、最も弦楽器に近いクラヴィコードで2つのソナタを聴かせる趣向。作品が求め、楽器が欲する演奏の理想像を追求した快心の一枚。 (C)RS