フォルテピアノ・クラヴィコード・チェンバロ奏者のページです

著作

論文


音楽表現学のフィールド 日本音楽表現学会[編] 東京堂出版

 定価(本体3,200円+税)2010年12月15日発行 ISBN978-4-490-20721-7 C1073 http://www.tokyodoshuppan.com/book/b81045.html

 2.西洋クラシック音楽の拍節感にみる二つの異文化(第1部 音楽における異文化受容 第3章 演奏における異文化受容)p.66-75


モーツァルトの鍵盤音楽作品に内在するクラヴィコードの演奏テクニック 2007年2月

和歌山大学教育学部紀要 第57集(人文科学) 43-48頁

モーツァルトは、チェンバロ、フォルテピアノ、クラヴィコードといった発音機構も音色も全く異なる鍵盤楽器を作曲や公開演奏に使用していた。この3種楽器はアクション構造の相違から、異なった演奏テクニックを必要としている。本稿においては、モーツァルトがこれら3種の鍵盤楽器を演奏するための基本的なテクニックをクラヴィコードによって培ったことを、モーツァルトの手紙とゼバスチャン・バッハ、エマヌエル・バッハ、ベートーヴェンのクラヴィコードに関する証言とを関連付けることによって明らかにした。


モーツァルトの鍵盤音楽とヴァルター・ピアノ 2007年2月

和歌山大学教育学部紀要 第57集(人文科学) 39-42頁

現在、モーツァルトの鍵盤音楽作品をフォルテピアノによって演奏することは珍しいことではなくなった。しかし演奏会やCD等で使用されるヴァルターは、そのほとんどがモーツァルト所有のヴァルターとは構造も音色も異なっているベートーヴェン時代のものである。本稿においては、モーツァルト所有のヴァルターの特性が現在のモーツァルト演奏の常識とは異質のものであることを楽器の構造面から明らかにし、彼の所有し続けたヴァルターがモーツァルトの趣味と合致していることを、彼の手紙と彼の演奏に言及した証言等によって明らかにした。


「障害児のための芸術教育基礎論」の到達点と課題 -アクセントの周期性に焦点をあてた身体表現による三拍子理解を中心として- (共著)2006年2月

和歌山大学教育学部紀要第56集(教育科学) 81ー92頁
共著者:山名敏之、菅 道子、山崎由可里 分担:共同執筆のため抽出不可。                       

本稿は、芸術と障害児教育両方の専門性を備えた教師の力量形成のためのカリキュラム開発を目的とし、音楽の拍節感についての指導原理の理解並びにそれに基づいた学習指導計画の作成・実習を知的障害養護学校の生徒を対象に行い、その成果と課題を検討したものである。その結果、拍節感の理解には、文化的相違、様式上の特性の把握と共にとりわけ身体感覚としての体得が有効性をもち、養護学校での授業内容にも反映されていたことを明らかにした。


教育学部における総合的な芸術教育普及活動の授業の試み

―知的障害養護学校における参加型音楽コンサート作りを事例として-(共著)2005年12月
関西楽理研究22号 49-63頁
共著者:山名敏之,菅 道子 分担:共同執筆のため抽出不可。

本稿は教師の「実践的指導力」の養成を目的とした「芸術教育普及活動論演習Ⅰ」の授業の試みとその教育的意義について検討したものである。養護学校での参加型音楽コンサートは、その成立要因として音楽の専門性、スタッフの多様性、脚本のストーリー性があげられること、教師の実践的指導力としては、諸活動を総合していくコーディネート力並びにコミュニケーションが重要であり、また音楽内容と質の向上が継続的な課題であったことを4回のコンサート経過より明らかにした。


知的障害養護学校における芸術教育の観点を取り入れた作業学習についての試み(共著)2005年8月

和歌山大学教育学部教育実践総合センター紀要 No.15 121-129頁
共著者:寺川剛央、山名敏之、菅 道子、山崎由可里 分担:共同執筆のため抽出不可。

本稿では、2004年度後期開設総合演習「障害児と一緒に芸術しよう」で実施した、学生と附属養護高等部生徒たちとの交流学習(芸術教育の観点を取り入れたパスタ皿作り)をもとに、その意義について検討した。その結果、①学生の授業プランが「芸術教科の指導方法の工夫」から「生徒理解と支援方法の工夫」へと変化したこと、②交流教育を通して、芸術教育の内実の検討のみならず、個々の生徒に合った教育内容・方法を追究することの重要性を明らかにした。


教員養成における芸術教科と障害児教育の「融合カリキュラム」の試み(共著)2005年8月

和歌山大学教育学部教育実践総合センター紀要 No.15 105-114頁
共著者:菅 道子、山崎由可里、寺川剛央、山名敏之  分担:共同執筆のため抽出不可。

本稿では、教員養成における芸術教科と障害児教育の「融合カリキュラム」構築の試みとして、総合演習「手指を使って障害児と一緒に芸術しよう」における成果と課題を明らかにした。具体的な成果は①「常に障害児にとって意義ある教育内容・方法を考える」視点の形成、②音楽・陶芸ともに手指の操作性を意識し五感を駆使するという共通項の形成であり、残された課題は、音楽教育と美術教育の融合を具体化した教育内容の提示である。


モーツァルトの後期クラヴィーア曲における前打音の表記法 2004年2月

和歌山大学教育学部紀要第54集(人文科学) 31-41頁

モーツァルトの幼少期の作品を除く全クラヴィーア作品中の小音符の使用頻度を次の方法によって算出した。各曲の小音符の総計を出す。次に各曲の拍子を8分音符総数に換算し、小節数をかけた数値によって割る。この調査によってモーツァルトの小音符の使用頻度が1787年を境に、劇的に減少したことが明らかとなった。さらにこの晩年の5年間に使用された小音符をテュルクおよびエマヌエル・バッハの理論書と対照させ、全てが短前打音であることを明らかにした。


モーツァルトのクラヴィーアソナタK331における前打音の演奏法 2002年2月

和歌山大学教育学部紀要第52集(人文科学) 85-105頁

モーツァルトがK331のソナタにおいて使用した小音符による前打音のうち、現在長前打音として演奏する事が前提とされている小音符について当時の理論書であるレオポルト・モーツァルトの「ヴァイオリン奏法」、エマヌエル・バッハの「正しいクラヴィーア奏法」、テュルクの「クラヴィーア教本」と対照させた。これによってモーツァルトが上記前打音を長前打音としてではなく短前打音として演奏される事を想定していた事、また長前打音は全て普通大の音符によって記譜していた事を明らかにした。


モーツァルトのミュンヘン旅行(1774-1775) 2000年2月

和歌山大学教育学部紀要第50集(教育科学) 65-70頁

モーツァルトの初めの6曲のクラヴィーアソナタ(KV189d-h, KV205b)に見られる作曲様式の変化に注目し、原因を1774-5年に行われたモーツァルトとベーケの競演にあるのではないかという仮説をたて、同時代のシューバルトによる記述と、モーツァルト父子の書簡を照合比較し仮説の検証を行った。

その他の著作


マルコム・ビンズ ベートーヴェンピアノソナタ全集解説 2008年12月

ユニヴァーサル ミュージック マルコム・ビンズ ベートーヴェンピアノソナタ全集解説書 8-11頁

フォルテピアノによる世界初のベートーヴェンピアノソナタ全集の解説。フォルテピアノの特性および年代ごとの変化とベートーヴェンのピノソナタの年代ごとの作風の変化との関係について解説した。またマルコム・ビンズのフォルテピアノによるベートーヴェン作品の演奏の特徴についても触れている。


バッハの装飾音 2006年10月

ムジカノーヴァ 10月号 音楽之友社(東京) 62-64頁

ヨハン・ゼバスチャン・バッハの鍵盤音楽を演奏する際に役立つ、実際的な装飾音の演奏法を提示している。バッハの装飾音はその後の世代のハイドンやモーツァルトの装飾音ほど解決の難しいものではない。しかし、シュネッラーとトリラーとの混同については、未解決のままであるといえよう。本稿では、この2つの装飾音の混同が、不協和音から協和音への解決という装飾音の基本的概念が欠如しているためであると考え、インヴェンションの譜例を挙げながらゼバスチャン・バッハのトリルは基本的に補助音から開始されるべきであることを明らかにした。


私のモーツァルト体験―初期ヴァルター・ピアノとの出会い― 2006年2月

ムジカノーヴァ 2月号 音楽之友社(東京) 68-69頁

本稿は、筆者がベートーヴェン時代のヴァルターによるモーツァルトの演奏に疑問を持つきっかけとなった初期ヴァルターとの邂逅とそこから得た研究の視点について述べている。
初期ヴァルターは実際に演奏する機会や耳にする機会が少なく、そのことからモーツァルトの演奏解釈に誤解が生じていることに言及した。


装飾音についてもう一度考えてみよう モーツァルトの《トルコ行進曲》、どう弾いていますか? 2004年9月

ムジカノーヴァ 9月号 音楽之友社(東京) 75-78頁

古典派の装飾音の基本的な解釈法の案内。特にモーツァルトの前打音を取り上げ、長前打音と短前打音の区別の方法を説明した。また装飾音の普遍的な解釈が難しい例としてハイドンに特有のターンともモルデントともとれる装飾記号を採り上げ、楽曲内で他に使用されている記号と対照させながらその演奏法を確定していく方法を示した。


進化し続ける、鍵盤楽器の諸相 2002年9月

音楽の友 9月号  音楽之友社(東京) 110-111頁

18世紀に使用されていた鍵盤楽器、クラヴィコード、チェンバロ、スクエア・ピアノ、スピネット、タンゲンテンフリューゲルの5点及びダルシマーをとりあげ、図版と対照させながらその構造の特徴、演奏法、音色、歴史について解説した。


鍵盤楽器の黎明期とその発達 1851年ロンドン万国博覧会以前のピアノ製作史 2002年9月

音楽の友 9月号  音楽之友社(東京) 108-109頁

クリストフォリのピアノの発明からウィーン式アクションの隆盛、衰退、またそれにともなうイギリス式アクションの台頭といった19世紀中葉までの鍵盤楽器の歴史をその構造の変遷から概観した。


フォルテピアノ礼賛 Space with Sound-Fortepiano, Yamamoto Collection 1999年10月

尾道市立美術館 6-12頁

フォルテピアノの音と作曲家のインスピレーションとの関係を演奏家の立場から述べた音楽愛好家のための啓蒙的な文章である。


シューベルトと当時のウィーンのピアノ 1996年7月

ムジカノーヴァ(別冊) 音楽之友社(東京) 135-142頁

フォルテピアノを概観した上で、シューベルト時代のフォルテピアノの特徴について述べ、その奏法、ペダルの使用法に言及した。シューベルトの音楽を解釈するにあたって、当時の楽器の特性の視点から譜例を用いて具体的に論述した。

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